プロパー融資の審査はどうやったら通るのか知りたい!
銀行のプロパー融資は金利が低いので、これを利用したいとずっと思っています。今は保証会社を使っているので、金利が負担なんです。どうやったら審査に通って利用できるようになるんでしょうか。
プロパー審査に必要な条件はどんなことなんでしょう?また、必要書類などについても教えてください。
プロパー融資は、まずは信用を重ねることが大切です
プロバー融資というのは、保証会社などを使わず、その金融機関が独自にお金を貸し出す融資のことよ。保証料がかからない分、金利も安いの。企業であれば少しでも低金利でお金を借りたいところよね。でも、プロパー融資は銀行が直接リスクを受ける融資方法だけに、どれだけ相手を信用しているかってことがやっぱり大切になるわよね。
カードローンなど通常の融資では、もしも返済ができなくなった場合にも、保証会社が返済してくれるんだから銀行にとっては安心。プロパー融資はそれなしに融資をするんだから、審査も厳しくなって当然よね。このような融資には何よりも信用に重きを置くため、起業や創業時の借入はできないの。少なくとも2年以上営業をしている企業が、このプロパー融資の対象になるわ。
必要な書類は、資金使途資料、決算書類、試算表、資金繰り表、損益計画書、銀行取引一覧など。これらを厳しい目でしっかり分析されるので、書類がおろそかではまずここで落ちてしまうわね。審査もボトムアップで何段階も決済を通過するので、何重にも審査されることになるわ。カードローン審査のシンプルさと比べるとその大変さがよく分かるわね。
でもこのような書類も重要だけど、信用は数字だけでははかれない部分もあるわ。例えば経営者の熱意ややる気もそうよね。担当者がその人のことをよく理解していれば、銀行内部でもプッシュしてもらえる可能性が高いわ。このような裁量が効くという点では、都市銀行よりも地方銀行や信用金庫の方が審査に通りやすいと言われているの。
また、カードローン審査と違って、このような審査は複数の銀行で同時に受けることも普通なのよ。この場合は同時審査が不利に働くことはなく、逆に駆け引き材料として有利に働くこともあるの。このように、プロパー融資には資料の数字以外の要素も大きく関わっているので、経営状況だけでなく、人間関係やコミュニケーション能力も大いに必要になってくると言えるでしょう。
キャッシングのプロパー融資と審査について
キャッシングを利用してお金を借りるときの仕組みには色々なものがありますが、一つがプロパー融資です。プロパー融資が何なのかを知るためには、そうではないものを知った方が分かりやすいでしょう。そのためには保証会社の債務保証について知っておく必要があります。
金融機関がお金を貸し付ける場合、返済されない可能性もあります。これを貸し倒れリスクと呼ぶのですが、貸し倒れが一定の確率で起こると言うことが分かれば、どれくらいの金利を設定すれば良いのかも分かります。数理ファイナンスを利用すれば、これらのことはすぐに計算できるのです。
ただし、統計的に扱うだけの量がなければなりませんから、小さい金融機関では難しいと言えるでしょう。例えば、地方銀行や信用金庫くらいの規模では、リスク計算が難しいのです。キャッシングは金融機関にとって利益の大きいものなのですが、リスクが大きいためにあきらめざるを得ないという状況になることもあります。
このようなときに、債務保証をしてくれる金融機関があればリスクを抑える事ができます。債務保証とは、もしも貸し倒れが起きたときに、代わりに返済をしてくれる金融サービスを指します。これは保証会社という金融機関が行っているのです。これを利用すれば、規模の小さい金融機関でもキャッシングのサービスを利用できるのです。
債務保証を利用する場合、金融機関そのものの判断よりも保証会社の判断のほうが重要だと言えるでしょう。保証会社は独自に審査を行いますから、これに落ちるとキャッシングを利用できず、これがキャッシングを利用できなおもな理由となっているようです。
このようにして保証会社を利用するサービスは、実質的には保証会社が融資をしているのと同じようなものです。そうではなく、金融機関がリスクをとって貸し付ける融資のことをプロパー融資と呼びます。プロパー融資の場合、保証会社による審査はなく、一度の審査を受ければ良いのです。